探偵が扱う案件の殆どは民事

いわば、お金で決着がつく案件

ただ

中には通常の調査で引き受けた案件が

刑事事件に発展する

そんなこともあるんよね

今日はそんな案件から1つを紹介しよう

娘さんの素行調査を引き受けることになった番長

そのような調査依頼の場合

概ね、異性関係が中心になるケースが多い
 ※ 男関係やね

その調査も例外でなく

特に娘さんの交際相手を中心に洗い出してくれ

ということであった

男はすぐに判明

隣の市に住む男性(30代半ば)

調査員によると

定職には就いていなく

週に数回、飲み屋でアルバイトをしているらしい


自分の目で確かめるべく男性の住むアパートへ

小チンピラ風のしょうもない男

暫くすると、アパートから出て来よった

真っ黒のスモークが張られたセダン車に乗り

向かった先は近くのパチンコ店

開店前に玄関前で常連客らしき若者達と談笑


どうやら、こいつも常連らしいな


開店と同時に店内に入り

狙い台があるのか

一目散にパチスロコーナーに駆け込み

パチスロ台の下皿にタバコを置く

番長、少し離れた場所の台を確保

パチスロを打ちながら男を確認する

ん?

微妙であるが男の様子がおかしい

周辺をチョロチョロと気にしている

最初は「ゴトでもする気か?」と思っていたが
 ※ ゴト:不正に玉やコインを窃取する行為

どうも、そうではないらしい


番長はその分野に関しても精通しているので
大概のゴト行為なら見破れる自信がある



少し離れた位置から対象を観察するのが

調査の基本であるが

妙な違和感を覚えた番長

男のパチスロ台は設定が悪くないらしく

順調にコインが増えている


暫く、台移動は無さそうだな・・・


1時間ほどして

客が多くなってきた頃を見計らい

男の隣の台に移動

パチスロを打つフリをして男を確認


う〜ん、可能性は高そうやねぇ


対象に話し掛けるという勝負に出ることに

これをすると今後の調査には参加できなくなるので

普通は絶対に行なわないのであるが

どうしても確認しなければならない

大当たりを引くまで地味にパチスロを打つ

運良く、間もなく大当たりが来た


「悪いけど、揃えてくれないかな?」
「目が悪いから見えへんねん」



「ええ、良いですよ」


快く応じ、777と揃えてくれる

すかさず番長、自販機で缶コーヒーを購入


「サンキュー!まあ、飲んでよ」


と手渡す


「あっ、どうも」


番長のペースである

慣れた手つきでパチスロを打つ男に

パチスロ初心者の如く

たわいもない話しを話し掛ける



うん、間違いなさそうや




こいつ




薬、喰うとる





パチンコ店から出た番長は待機する調査員を呼び


対象者はヤク中の可能性が高いぞ

目つきからすると多分、シャブや

薬をやっている奴は

警戒心、猜疑心が強いから十分気をつけて調査せえ

怪しくなると思ったら調査を中断しろ

一部始終を俺に連絡せえ

ええな、十分注意しろよ



調査員に注意を促す


さて、どうするか・・・

俺なりにある程度の確信はあるが

依頼者さんに現時点でこのことを話すというのもな

もう少しだけ様子を見るのに泳がすか



数日後の夜中

調査員より男が近くのサウナ店に向かったとの連絡

すかさず番長もサウナ店に向かう

風呂場に入ると男が入浴中

そ知らぬ顔をして洗面場にて体を洗いながら

鏡で男を確認

〜早くサウナに入れ!〜

番長の祈りが通じたのかすぐにサウナに入る男


さて、勝負じゃ
ここで決めるぞ



サウナに入り、見回した後


「あれ?パチンコ屋の・・・」


男性の隣に座る

最初、覚えていなかったのか不思議そうであったが

思い出したのか


「ああ、そうでしたね」


それから男がサウナから出るまでの間

番長の鼻は警察犬並みの嗅覚に変わる

そして、結論


よし、確定や


翌日、依頼者さんに時間を取って頂き

話しを切り出す



落ち着いて聞いてくださいね



娘さんの交際相手の男性ですが



シャブ中です




長くなりましたので、この続きは次回

明日は名古屋校に行く予定です

では

さいなら