「調査中は風景と一体となれ」

探偵学校の尾行実習ではそのように教える

あくまで、さりげなく

徒歩尾行ではその街に合わせた服装をし

尾行〜張り込みを行なう

車両尾行も基本的に同じだ



対象がスピード狂や運転の荒い人だった場合

そうはいかない

他の車の流れに沿っていてはすぐに失尾する

ただ

「尾行」と「追跡」は違う

番長達探偵が行うのはあくまで「尾行」

「追跡」に近い「尾行」をするといずれバレる

そのギリギリの感覚

調査員のセンスが問われる場面でもある

事故などの危険性が伴う為

探偵学校では厳しい状況下での

車両尾行を教える機会は少ない

立場上

「自宅に戻って練習して下さい」

なんてことも言えんわな

その辺が難しいところだ

それと

極端に遅いスピードで運転する対象

これも困りもんだ

ノロノロノロノロ

対象の車を先頭として渋滞が起きるような中

いつまでも追い抜かず、同じ車が尾いてくる

怪しいよな

こんな時はどうするか

このような事態にはどう動くか

普段の運転中にイメージしておくことも大切だ

地方の調査では尾行の大半が車両尾行です

運転が上手くないと話にならない

長年やっている探偵さんは皆、運転が上手いんだな

探偵学校の皆さん

せめて、縦列駐車くらいは

一発で出来るよう練習しておいて下さい