「尾行」

監視などのために、気づかれないように人のあとをつけて行くこと
   ※ 大辞林

このように辞書でも

尾行=後をつけていくこと

とあるが

後をつけるだけで尾行が成功するとは限らない

この前の調査でのこと

通常の浮気調査だ

調査目的は当然、不貞の証拠を掴む事

デパートでショッピングを楽しんだ対象カップルは

手を繋いで地下鉄へと向かう

切符を購入

階段を下りていく

当然、番長たちは撮影しながら後ろをつけている

対象カップルが階段を下りきろうとした次の瞬間

対象カップルは急に走り出し

今まさに扉が閉じようとしていた地下鉄に飛び乗る



マズイ!



と思ったが



プシューッ



無情にも

地下鉄の扉は番長たちの目の前で閉じられた

普通ならこれでアウトだ

この広い都会で

対象カップルを見つけ出すなんて不可能に近い

ただ、探偵は違うんだな

対象カップルの斜め前に先回りしていた調査員が

対象カップルより先に地下鉄に乗り込んでいた

その後は、同調査員の誘導で

対象カップルの向かった飲食店に合流

無事、不貞の証拠も撮ることが出来

事なきを得た

タクシーでも同じだ

対象がタクシーを拾おうとしている

そこで、どうする?

次のタクシーがすぐ来ればええよ

来なかったらどうなる?

絶望的やんけ

正しくは

対象が拾おうとしているタクシーに乗る

言い方は悪いが横取りするんやね

エレベーターに乗る時でも

その時々の状況に合わせた判断が必要になる

長年探偵をやってりゃあわかることだけど

対象より先に切符を切符や入場券を購入

いかに先回り出来るか

どれだけ対象の先を読めるか

それが出来ないといつか必ず失敗する

良い絵も撮れない
 ※ 絵を撮る=撮影する

ということで

尾行=後をつけていくこと

それだけでは成功しないと頭に叩き込んでおきべきだ

ええか

調査で大切なのは

正しい判断や

全て可能性を考えて行動する

今、自分はどうすれば良いのか?

調査体制は何人なのか?

どのように調査員を配置すべきか?

尾行は誰で先回りは誰か?

ベテラン調査員は阿吽の呼吸でそれを判断する

その調査が成功するか失敗するか

1つの判断で大きく分かれるんやね

実際の調査現場は

TVドラマの探偵物とは全然違うぞ

探偵学校での尾行実習はその基礎中の基礎を学ぶ

まず、尾行に慣れる

次に尾行する対象との位置関係

そして撮影しながらの尾行

リラックスし、楽しみながらするも由

緊張し、固くなってやるも由

ただ

その中で、自分で考えることは多いはず

探偵志願者を雇用する側の

番長のような代表者の立場としては

就職までに

せめて尾行くらいは慣れてから来て欲しいと思う

頑張れ!