探偵をやめ全ての職責から解放された後

どうやって生きていこうか?

まだまだ遠い先の話だと思っていたことが

正月を前にして



後何回、こうやって探偵社代表として

お正月を迎えられるのだろう



と持った時

おぼろげながらも考えてみる

田舎で悠々自適な暮らし?

まあ、それも良いだろうが

あまり番長向きではない気がする

海外移住?

うーん

絶対無理・・・

そうだな

大都会で高層ビルを買収して

そこの最上階のさらに上にある

屋上にでも小さな部屋を作り

そこで暮らそうか

でも

番長、高いところ

嫌いだった(笑)

ということは

やっぱ

そのまま引退せず

探偵として生きるのが

一番快適な気がする

そして、その時は

今のように

「社長」や「代表」と呼ばれるのではなく

「親父」

そう呼ばれていたい

それ以上は望まない

思い起こしてみれば

番長は今まで

大勢の人の人生の岐路に立ち会ってきました

その全てが幸せに繋がったかどうか

そんなことはわかりませんが

多少なりとも感謝している方はいるんじゃないか

そういった自負はあります

ただ、その反面

番長さえいなければ・・・

逆恨みであろうが何であろうが

恨めしく思っている方もいるでしょう

番長は思うのですが

探偵とは

味方につければ頼もしく

敵に回せば嫌な存在

そうでなくてはいけないと考えています

八方美人的な生き方なんて出来ないし

たとえ無理をすれば可能だったとしても

やっぱ

まっぴら御免だな

番長には無理だ

さてと

今日も1本

証拠画像を撮ってくるか!

今現在も

そしてこれからも

いくつになっても調査現場が好きな探偵

そういう番長でいたいと思います

カメラ一丁、ビデオ一丁と

己の身1つあれば

最後は何とでもなる

そういう意地をなくした時

それがキツイと感じた時

番長は番長でなくなるのです