梅雨も明けず

ぐだぐだしているうちに7月も終わり

異常なのは人間の世界だけでなく

自然界も同じようだな

そんな世間は夏休み真っ只中

探偵学校の講義もあり

四日市〜名古屋を行き来する日々の番長

相変わらず

路上に座り込みたむろするガキ共には

いいかげん、うんざりだな

俺がおっさんになったのからかもわからないが

その行為に何の意味があるのか

マジでわからん

番長は昔から

いわゆる《ワル》というやつに

一定の考えを持っている

それは


「不良はええけど非行は許さない」


不良と非行の差を今更書く気もないが

今は不良よりも非行にはしるガキが多い

否、大人もそうなのかもしれない

そして、番長の言うワルとは

微妙なニュアンスながら

わかって貰える人にはわかると思うけど

ワル=悪ではない

この夏休み

日本中のガキ達は

色んな経験をして少しずつ大人になるだろう

ただ

【経験しなくてええ経験】

【知らなければ良かった事】

というのが確実にあるんだ

女の子でいえば

夜な夜な遊び歩き

ナンパや出会い系で知り合った男とSEX

挙句、妊娠

そして、中絶

男でいえば

知り合ってはいけない悪党の先輩などと

引き返せない

断りきれない

道徳から外れた悪党の道を進んでしまう

いつの時代も

常に非行の過程には

女には男の影があり

男には外道の先輩などの存在がある

それに早く気づき

諌める部分は諌め

守るべきは体を張ってでも守ってあげる

それが親のつとめだと思うし

大人の責任だと思う

今のガキにはワルの哲学はない

その意味すらわからないだろう

この夏休みに

取り返しのつかない経験をしてしまう前に

大人がしてあげられること

多いんじゃないか?

探偵の調査は

事が起きてしまった後ばかりだ

未成年相手に中出しをして孕ませた男探し

そんなくだらない調査なんてしたくない

悪に染まってしまったガキの周辺を調査し

交友関係を洗う

そんなくらいなら

その前に番長と話しをさせてくれ

ん?

料金なんて要らねえよ

俺の心はそんなに貧しくないから

今日も番長は路上でたむろし

座り込むガキ共に話しかける


「散れ!」

「殺すぞ」


そう、大人は怖いんだぜ

お前らの100倍も200倍も

伊達に修羅場をくぐってきたんじゃねえのだから