なかなか明けない梅雨にイライラ

やっと夏らしさがやってきたと思ったら

TVでは毎日のように水による事故

例年にたがわず川での事故が多いようだ

本人の無念もさることばがら

残された家族の悲しみを想像すると

切なくなってくる

誰しもが

自分だけは大丈夫

そう思っていることは多いだろう

だけど

それが例えちょっとしたトラブルであっても

すぐに対応できるほど

達者なことは少ないんじゃないかな

探偵の調査でも同じことがいえる

若い調査員の中には

半年・・・1年と調査を重ねると

「自分はできる」

と思い込んでしまうことがある

しかしそれは

慢心や思い上がりであり

長年現場で調査業務に就く番長ですら

少しの油断で急激に難しくなるのが調査

と自分を戒めているのに

わずかな経験で行えるほど調査は易しくない

それは何故かというと

答えは簡単

探偵の相手は人間であることが多い

それだけだ

物言わぬ物体相手の仕事であれば

その仕事を毎日行って慣れるに従い

目を瞑っていてもできる

といったことは可能であるが

探偵の仕事はそうではない

100の調査があれば100通りの調査内容になり

同じ調査になるなんてことは決してない

だからこそ飽きなくて

だからこそやりがいがある

そう考えるべきなのだ

水の事故と仕事を比べるのは不謹慎ですが

慢心から起きえる結果が

重大であれば重大であるほど

誰かに迷惑がかかったり

誰かが悲しむ結果になる

とすれば

臆病なくらいがちょうどええんじゃないですか

今までに

調子に乗って番長にシバかれた調査員は

数多くいます

それは決して怒りじゃないんです

その結果起きるであろう重大な過失は

どれだけ依頼者に迷惑がかかるか

ということを考えもしない

甘い心を戒める

野蛮ではあるけれど最も効果的な手段

と思うからです

間違っているかもしれない

けど

黙ってはいられない

自分たちの責任で依頼者に迷惑だけはかけられない

それが探偵なのですから