平成14年4月

何気なく始めた「探偵放浪記

探偵放浪記


まだブログという言葉はなく

日記と呼ばれていた頃です

当然、探偵が運営している日記サイトなど稀で

全国を探しても10も無かったでしょう

それから10年

SEOに効果があると言われ始めた頃から

ブログが爆発的に増え

ツイッターだのフェイスブックだの猫も杓子も手を出すようになる

当時は若手だった番長も

いつの間にかおっさんになった

事務所も三重県だけだったのが

名古屋駅前に事務所を出し

それまで探偵業の傍ら特別講師として探偵学校で講義をしていただけでしたが

ガル探偵学校の運営を任され校長になり

何の因果か

東京渋谷に進出

東京本校でも教鞭をとることになりました

振り返ってみれば

10年一昔とは言うけれど

時間の流れなんて早いもので

その間に色々なことがあったのでしょうが

それが本当に10年なのかと自分でも疑いたくなるくらい

あっという間でした

どれだけ成長したのかと自問自答してみても

立場ほども成長していないんじゃないかと思えるだけで

それは、やはり反省すべき点です

唯一、感じるのは

昔と比べたら少しは気が長くなったということくらいでしょうか

キレることが少なくなったとことです

ただ

それが良いことであるかはわからない

本気で仕事に打ち込んでいれば

その結果、満足ができないものであれば

本気であればあるほど

自分にまた社員に

怒りの感情を持つのは当たり前です

その感情を抑えることが、殺すことが

上手くなることが年をとるということであれば

自分の考えていた本格的な探偵社を運営するという目標から

遠ざかることになってしまうので

気が長くなったとのんきに喜ぶのは

どうも違うと思うのです

単に気力が衰えた

それだけだと思うのです

自分の失敗や至らなさを簡単に許せる甘い人間になっただけです

調査の第一線から退くまでには

少なくともあと10年はあるでしょう

これまでと同じ10年を繰り返すようであれば

自分で自分に負けたことになるので

それは嫌だから

己の仕事を真摯に受け止め

社員には申し訳ないですが

これからは昔のように

否、さらに

ブチ切れるようにします

それがこれまでの番長のやり方だったし

変えてはいけないスタイルだと信じるからです^^