北海道のお土産がクール便で届いたと

宅配業者から電話があったので四日市の事務所に向うと

事務所の建物前に1匹の犬

マルチーズの♂

最初は下のカレー屋さんに来ているお客さんが連れてきた犬

かと思ったのですが

どうも様子がおかしい

リードはないし

体部分に比べ足元の毛が汚れている

呼び寄せると

喜びながら走ってきて

顔をペロペロ

そうこうするうち、カレー屋の従業員(※外国人)が出てきたので

「お前のとこの客の犬か?」

と聞くと

「知らないですよ」

とのこと

うーん。。。完全に迷い犬だな

ということで

抱っこをして事務所で保護

水を与えるも、のどが渇いていないのか

あまり飲まない

とにかく人懐っこい犬で足元から離れようとしない

「俺は探偵だからお前の飼い主を捜してやるからな」

と話しながら観察すると

首輪の他にノミよけのゴム製の白い首輪をしている

外して見てみるとマジックで電話番号が書かれているじゃないか

早速、電話をかける

うーん。。。

出ない。。。

困ったな

今から相談者さんが来るんだけど

と考えていたら

ドアをノックする音が

あちゃーっ、もう来ちゃったよ

案内しようとドアを開けると

ヘッ、ヘッ、ヘッ、ヘッ!

案の定、相談者さんに懐く犬

足元にまとわりついている

まあ、犬だからしょうがない

「迷い犬がいたので保護しているんですよ」

と説明して面談室に案内

話しを聞くまでの間に社員に電話をして

「可哀そうだから今すぐ飼い主を探せ!」

と指示

暫くすると社員がきて

電話番号から自宅を割り出す

こういった分野はプロの探偵だから得意中の得意

あっと言う間に判明して

面談が終わるまでに飼い主の元に戻りました

とにかく早く戻れて良かったんだけれど

さっきまでいた犬がいなくなるというのは

ちょいと淋しいもんです

時間にすれば僅か30分の対面

犬からすれば1時間や2時間の冒険だったのでしょうか

とりあえず

何事もなくて良かったし

訪問先が探偵社だってのも

犬にしたらラッキーだったな

そして

首輪には電話番号

この大切さを感じた日でした


犬を飼いたいなぁ

でも

仕事でいないことばっかだから

無理かな


鼠先輩

 鼠先輩と番長