「調査が上手くなりたければ探偵の頭脳になりなさい」

探偵学校の講義でよく言っていることです

どういうことかといえば

住宅街を歩いている時でも

玄関や駐車場を見て

車・バイク・自転車などの

移動手段を想定する

洗濯ものを見て

家族構成を想定する

マンションを見て

張り込み位置を想定する

歩いている人を見て

容姿や歩き方の癖などを瞬時に把握するようにする

普段からイメージトレーニングをすることにより

調査に対する心の準備ができ

どのような調査内容であっても

臨機応変に対応できるようになるのです

探偵の調査というのは心理学です

彼はどうしてこういう行動を取ったのか?

何故、そのような移動経路を選択したのか?

対象者の行った事には全て理由があり

決して想定外ということはないのです

そして

心理学を意識することは

調査を行う側にもメリットは多いのです

尾行調査というのは

「見失わない」=近い

「発覚しない」=遠い

という対象者との距離感が反比例した

2つの内容によって構成されます

尾行調査の失尾(※見失うこと)のケースの多くは

「発覚するんじゃないか」

「怪しまれるんじゃないか」

といった

調査員の心理状況が原因です

それによって一瞬の判断の遅れが生じたり

必要な第一歩が踏み出せなくなったりするのです

相手の行動の理由を想定し

れから行うこちらの行動の準備をしておくことによって

プレッシャーやストレスを感じず

円滑に調査を行うのです

表現方法は様々あるでしょうが

番長は詰将棋みたいなものだと思っています

たとえば

対象者と2人だけでエレベーターに同乗するケースを想定すると

対象者より先に乗るのと後に乗るのとでは

大きな差があります

「何階ですか?」

先に乗り込んで聞くことにより

調査員のストレスは軽減します

もし、目的外の階を選ぶことになったとしても

とっさに携帯をかけるフリをして

「お前の部屋、○階だったよな」

「えっ?◇階だった?」

といった

怪しまれずに選択階をチェンジするアドリブを準備しておくと

容易に目的を達成できるようになります

調査を行うについてのタブーは

挙動不審な行動や言動をしてしまうことです

キャリアのある腕の良い探偵は

とっさのアドリブを自然に行えますが

新米探偵はそうはいきません

強引と思えるアドリブをしてしまうことによって

精神的に追い込まれ

「バレるんじゃないか」

という心理状況になって失敗してしまうのです

ガル探偵学校の格言に

”探偵は風景たれ”

という言葉があります

そこにいてもおかしくない人物

そこにいても自然な人物とは何ぞや?

を考えることによって

自分の採るべき行動が決まってくるのです

的確な

移動手段の準備

服装のチョイス

張り込み位置の特定

距離感の選択

アドリブ

それによって

調査の成功を偶然から必然に変えていくのです

それには普段からの脳トレが必須になります

プロである以上

調査の成功は必然でなければいけません

対象者が振り返った時

頭部に視線がいっていれば

当然、目と目が合ってしまうことになります

足に置いておけば

目線が合うことは避けられます

探偵学校で教える基本の積み重ねと繰り返し

そして

経験に裏付けされた心の余裕

柔軟な発想

調査でテンパってしまわぬよう

それが出来るよう精進してください

yahashi