浮気の罪を裁く立場にはないけれど

数多くの浮気調査をやってきた中で

「この相手は、ちょっと・・・」

「いくら何でも・・・」

と思えるような内容はいくつもありました

妻の浮気にせよ、夫の浮気にせよ

戦国時代の政略結婚でもあるまいし

現在の愛情はどうであれ

かつては、お互いの意志で結婚したはず

なのに

万が一、その浮気が発覚した場合

どのような言い訳も通用しない

パートナーを非情な苦痛下に置く相手であったなら

決して手を出すべきではないと思う

そして

そういう不倫の大半は

双方が結ばれることを望まず

ただただ、快感を求めるものであることから

パートナーが受けるダメージは

反省や謝罪

ましてや、お金で癒されるものでは決してない

浮気をする理屈に耳を貸す気はないけれど

せめて

一度しかない人生の中で

夫婦という特別な関係まで結び関わった人間として

己が最低限の道徳も持っているのであれば

手を出してはいけない人間との不倫に

踏み込んではいけないのではないでしょうか

人間の欲望というのは怖いものです

そういったことに

嫌というほど関わらざるをえない探偵という仕事は

今の若者の目には

どういったように映るのでしょう

沈黙の調査、報告書作成の過程で

醜いまでの人間の性をまざまざと見て

どういう大人になっていくのか

責任者としては、一抹の不安があります

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