運営する探偵事務所の1つに

定期的に行われる公安委員会による立ち入りが行われた時のこと

通常は1人の警察官だけなのですが

その時は引き継ぎの関係もあるのか

来られたのは2人

1人は定年間際の初老男性、もう1人は40歳くらい

一般的な確認が行われ

従業員名簿になったところで

学校を卒業後、他の探偵事務所に就職をした調査員がいて

「早く上達したいので、休みの日に調査を教えて欲しい」

との意向もあり

「じゃあ、休みの日に勉強になりそうな調査があれば声をかけるわ」

「一応、業法もあるから名簿だけ作成しとく」

ということで、名簿には入れておいた分を見て

正直に説明すると

初老の警察官が怒った口調で

「これは労働基準法違反に該当するな」

と言い出した

私的には「ポカーン?」であるけれど

警察官に違法行為だと指摘されたことから

「まだ一度も来てないし、違法ならやめときます」

「本人には残念ですが、法律違反をする気はないですから」

と少々強く言うと

もう1人の警察官が慌てて

「いえいえ、労働基準法には該当しません」

「本人が勉強したいだけですから問題ないです」

と訂正

私としては

「で、どっちなん?」

てことなのですが

「違法ではありません!」

と断言

初老の警察官はというと

「・・・・・・」

何も言っていないかのように無視

2人の警察官の間には若干ながら険悪な雰囲気も・・・

基本、平和主義者でもあるし

まあ、それ以上突っ込んでも時間の無駄だと思い

「じゃあ問題ないですね」

と終わらせたのですが

間違った法律知識を振りかざし

相手を犯罪者扱いしたのに

謝罪もしない態度というのは

いかに目上の方といえど

人としてどうなのか?と思いました

「勘違いだったか、悪いね」

の一言で

私だけでなく、もう1人の警察官に関しても

誰一人、気分を害すことはなかったのにな

多分、言った側(初老の警察官)としては

何1つ覚えていないことでしょう

でもね、言われた側(私)としては

卒業生に対する思いも含め

そう簡単に記憶から無くならないのです

交友関係を使えば謝罪させることなど簡単なのですが

それでは相手と同じイジメのようになってしまいます

その後、該当警察官は定年退職されたと耳にしましたが

偏った警察官の権威やプライドが残っているなら

寂しい老後になるんじゃないかと思うと

気の毒な気持ちになります

「ごめんね」が言えない年寄りだけにはなりたくないものです

dogeza