警察庁の発表によると、2019年の振り込め詐欺など特殊詐欺の被害額は301億5000万円だったそうな。

減少傾向にあるとはいえ、年間300億を超える被害金額は尋常ではありません。

これまでであれば、「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」などは聞きなれない言葉であったかもしれません。

ただ、日本全国に認知されるようになった昨今、騙されて可哀そうなお爺さん(お婆さん)では済まされないかもしれません。

被害者であるにも関わらず、大金を騙し取られた親族から責められ、被害よりも悲しく悔しい思いをされるご老人もいるでしょう。

また、被害金額が暴力団や半グレ集団の資金源となっているのも周知の事実です。

振り込め詐欺に対する様々な取り組みがなされていますが、最終的には騙されないように気を付けるしかないのです。

それには、「自分はしっかりしているから騙されない」ではなく、とにかく「詐欺かもしれない」と考える癖をつけておくことです。

お金を騙し取られてしまったら、ご本人も悔しいかもしれませんが、親族の方々も同じように悔しい思いをすると思ってください。

お子さんやお孫さんを助けたい一心でお金を渡してしまったとしても、名前を騙られたお子さんやお孫さんの気持ちになったら、「どうして・・・」となるのは当たり前です。

騙されないようにするのは、自分の為だけでなく、お子さんやお孫さんの為なのです。

騙されないのは自分に課された義務だと思うようにされると良いと思います。

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