また実母による育児放棄によって、かけがえのない幼い命が奪われました。

こういった事件が起きるたび、15年ほど前に知り合った一人の女性のことを思い出します。

彼女はネグレストの第一号となった女性で、連日、週刊誌やワイドショーで取り上げられた人物です。

知り合ったのは彼女が刑務所から出てきた後のこと。

ふとしたことで、話しをする機会があったのですが、何も知らない私に自ら事件のことを話し出しました。

彼女なりの贖罪の気持ちからだったのかもしれません。

若くして子供を産んだものの、子供の父親とは別れ、そして新しい彼氏ができた。

当時は彼氏のことしか頭になかったそうです。

彼氏との時間をつくるため育児放棄は慢性化し。

心の片隅では「子供が死んでしまうかも」と感じていたと言います。

しかし、彼氏と会うことでそのことは忘れ

否、子供のことを頭から消し去ろうとしていた

または、考えないようにしていたといううことでした。

「子供のことは可哀そうだし、申し訳なく思っている。」と口にはしていたものの、目で語る表情には悲しさが感じたれなかったことを記憶しています。

二度目に彼女に会ったのは、某駅のホームで偶然見かけました。

新しい彼氏と一緒にいたので声をかけることはありませんでした。

彼女と同年代か年下に見え、金髪でチャラいといった雰囲気の男性でした。

私が思うのは、ネグレストによる悲しい事件を減らすには、加害者を責めたり刑罰を厳しくすることにあまり意味はなく、ネグレストから子供を救うの一点に尽きるということです。

若者が使うSNSを駆使し、SOSという堅苦しい表現ではなく、友達感覚で相談を受ける環境。

それと同時に、周りからの通報を受けるシステムの周知。

加害者となってしまった彼女らの多くは「死ぬとは思っていなかった」と口にしますが、必ず「生きていけないかも」とは薄々わかっていたはずです。

「その時は、子供のことは頭から消し去っていた。」が正しい表現なのかもしれません。

いくら厳罰化したところで現実逃避をしている人には影響はないでしょう。

また、ネグレスト親を責めることでは、子供は救えないと思います。

救いたいなら、責めることなく話を聞く環境を整えることが先決です。

密室で行われることを周りの人が気付くのは難しく

「子供を育てられないかもしれない・・・」

この言葉を聞けることが重要ではないでしょうか。

同時に、情報収集機関を広く知ってもらい、匿名で構わないので情報を収集する。

簡単に情報提供できるよう、アンケート形式で簡潔なものが良いと思います。

そういったことしかないのではないでしょうか。

非常にお金も手間もかかることです。

国が主導して法的拘束力を持った対応を可能とした上で、民間の協力も要請するといった方法が望ましいと思います。

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