夫(39)に浮気がばれて

不倫相手(21)と共謀し

焼身自殺に見せかけて殺害した

妻(27)が逮捕された

この事件の裏側に

どんな事があったのか

いずれ公判で明らかにされるでしょうが

浮気の証拠を収集するのも

生業の1つである探偵にとって

気になるところではあります

幸いにも

番長が手がけた案件で

殺人事件に発展しまった調査は

今のところ無いけれど

そうなってしまう可能性は

否定できない

ただ

本人達しか知りえない

このことが完全犯罪を

誘発した要因であれば

探偵が知っているという事実は

完全犯罪を目論む者にとって

殺人を思いとどまらせるには

十分な理由でもあるから

限りなく低いのではないかと思う

番長を含めた

全調査員を殺すのは

とても難しいことだろうからね

そういった意味でも

身に危険が及ぶ恐れがある場合

不倫の事実を相手に突きつける時は

難しい判断になったとしても

弁護士を介して

または

探偵社に依頼した事実を伝え

防御した方が無難なのではないかな

さて

この手の事件は

昔からよくある内容で

冒頭の事件では


約1年前から不倫していた

10月中旬頃に夫にばれて

責められていたので殺した

焼身自殺に見せかけた



と供述しているようですが

ばれてから1ヶ月半の間に

夫から

どのような責められ方をしたのか?

不倫の進行度はどれほどなのか?

それが重要なキーワードになる

単にばれただけであれば

21才の小僧は

殺人などに手を出すことなく

被害者の妻(27)から

逃げるのが定石だろう

とまあ

色んなことを想像してしまう

探偵的にも

不倫の進行度や親密度を

調査中に判明した事実から推測し

解決法のアドバイスをすることが多い

ただそれも

クライアントの意向によって

異なってくる

中には

有責配偶者からの離婚請求は

基本的に認めないというのを楯に

離婚をしない

離婚をさせない

という選択肢を選ぶ方も

少なからずいるのもまた事実

それが例え

「男の意地」

という理由であっても

離婚が易々と認められることはない

そういったことから

既に

不倫相手との子を身篭っており

是が非でも離婚したいというケースでは

かなり感情的になってしまう傾向がある

最初は火遊びのつもりの

よくあるような不倫が

深みにはまってしまい

挙句、殺人に発展なんて

自分たちも想定していないわけだが

追い詰められた心理状況というのは

冷静な判断を失わせ

さらに自分たちを追い込んでゆく

相手の名前を勝手に書いて

離婚届を出すなんてことは

あまり知られていないだけで

結構多いのです

でも

こちらが悪いからといって

全く方法がないかといえば

決してそうではない

知恵を尽くせば

必ず方法がみえてくるものです

悲しいかな

その手段や方法を知らないから

非合法な方向に進むしか

道がないと思い込んでしまうのです

知恵がなければ

ある者に相談する

どんな場合においても

解決法はあるはずです

殺人以外に道がないなんて

あまりにも短絡的じゃないですか

少なくとも

番長はそう思うのです