裁判員裁判で初の

死刑求刑の無罪判決が出ました

疑わしきは被告人の利益

推定無罪という

刑事裁判の大原則が守られた

立派な判決だと思います

ただ

これで検察側は追い込まれました

犯行の証拠を裏付ける為の証明と

改竄されていない為の証拠も必要

状況証拠も今まで以上に

積み重ねなければいけない

これは非常に厳しい

証拠でガチガチにしないと

犯罪を立証できないのです

処分保留のまま釈放

不起訴

それが増えることにより

事件の真相究明が不可能となる事案が

これから益々増えることになるだろう

無罪と無実の違いも

これから議論されることが多くなりそうだ

死刑になるような犯罪者が

世にのさばってしまい

犯罪被害者の悲しみは

いつまでも続く

それでも

取り返しがつかない冤罪の可能性を考えると

致し方のないことなのかもしれない

裁判員裁判が始まったときから

こうなることは予想されたこと

何故ならば

唯一の合法的な殺人である死刑

一般市民が間接的であるにしても

殺人に加担してしまうことへの恐怖感

これが死刑判決への躊躇へと繋がり

死刑判決を避ける方法を考えると

どうしてもそこに行き着いてしまうからです

警察や検察は万能ではなく

いくら科学捜査が進もうと

限界がある

自白のない

または被告人が否認に転じた

犯罪の完全なる立証は

人の心を100%読み取る装置や

タイムマシンでも発明しない限り

難しい時代になったということだ

街中に監視カメラが溢れ

各家庭にセキュリティ設備

そうなる日も近いでしょう

お天道様は見ている

悪人は地獄に堕ちる

そんなのは昔話になってしまいました

あとは

個人による仇討ちが

起きないように祈るばかりです




ps...

推定無罪

刑事裁判の大原則ですが

これが民事にも拡大適用されたら

と考えると

探偵としてはめちゃめちゃ困る

ラブホテルの出入りは不貞の証拠とはならず

性行為そのものを立証しなければならない

だが

それはプライバシー侵害となるケースが大半

ホテルという密室に入りさえすれば

不貞の証明は不可能となると

日本は不倫大国になってしまう・・・

ああ

恐ろしや

恐ろしや