「メリークリスマス!」

真っ先にこの言葉を投げかけてくれたのは

今年も

他ならぬ

車に設置されたナビゲーションでした

忘年会で女子社員とデュエットをしただけで

「無理やりデュエットさせられた」

と訴えられたら

セクハラになるとかいわれるご時世

クリスマスイブに徹夜で調査をさせる探偵社も

いつか「家庭不和の原因になった」と

不法行為で訴えられる日が来るんだろうか

クリスマスイブも大晦日や元日も

バレンタインデーも誕生日も

所詮、365日ある1年の中のたった1日

探偵の24時間はどの日も同じ

そう割り切れる者だけが最後まで探偵でいられるのです

人生とは短いようで

途中は長く感じられるもの

最初は強くもっていた志も

月日が流れていくうちに薄くなることがあります

それに誰よりも先に気が付き

己を諌められた者だけが

行きつける場所って

本当にあるんですよ

知らないのは

行きつけなかった者ばかりだから

さてと・・・

今年の師走も

「お金を貸してください」

大勢の人が訪ねてきました

人が良いのか馬鹿なのか

返さない



返せないのをわかっていても

ついつい返してあげるのですが

本当は

その言葉を発した時点で

相手は自分のことを何とも思っていないということは

わかっているんだけどねぇ

お金を借りに来る者の

半分の睡眠時間で

倍以上の仕事をして

そうやって稼いだお金だってこと

無心している人は想像しないんだろうな

とりあえず

そんなこんなで

番長の平成23年は例年とあまり変わらず

無事、終了しそうです

大勢の人が

「新年を迎えたら・・・」

「来年こそは・・・」

そういった気持ちで年を越え

新しい年を迎えるのでしょうが

何かのきっかけを見つけないと動かないようでは

望みなんて叶いっこないんだけどね

でも

人というのはそんなに強くない

だからこそ

自分の弱さを認め

前に進むという「気持ちの努力」が必要だと思うのです

ナビゲーションに「メリークリスマス!」と声をかけられ

ふと、現実に引き戻され

誕生日には

「お誕生日おめでとうございます」

それでまた1つ年を重ねたことを知る

俺の人生はそれで良し

そのかわり

他人様がなかなかできない遊びもできるのです

nabi