お正月ということで

お年玉を楽しみにしている子供は多いことでしょう

貰う側から

渡す側になってどれくらい経つのだろう

学校を卒業してからだから

かれこれ・・・・30年足らず

番長もおっさんになったはずだ

お年玉で思い出すのは

小学校の何年くらいだったか忘れたけれど

親父に連れられ名古屋の柳橋中央市場へ

正月明けの初セリに行った時の事

市場が大好きだった番長は

親父が仕入れにしょっちゅうついていき

あちこちのお店の顔を出して遊ぶのが楽しみだった

その時も

親父が仕入れをしている間

いつも遊びに行っているお店へ巡り

いつものおっちゃんやおばちゃんに挨拶

あちらも

「あれ、かっちゃん。おめでとう」

番長も

「おばちゃん。おめでとう」

「おっちゃん。おめでとう」

てな具合に

そうしたところ、正月なもんだから

全員がお年玉をくれる

まだ金の価値もそれほどわかっていない子供なのに

気前のいい市場の人たちは

ことごとく、一万円札や五千円札を裸で手渡してくれた



市場を一周回って親父の元へ戻った頃には

かなりの額になっていて

親父に

「これ、貰ったよ」

と言ったところ

親父の顔色が少し変わって

「おいおい、どこでこんなに貰ってきたんや?」

と驚いた様子

番長は番長で知らないもんだから

「うーん。あちこち・・・・いっぱいの人から貰った」

と答えたところ

「きちんとお礼を言いに行かないといけない」

「貰ったお店に行くぞ」

ということで

また、一周回ることに

番長的には

いつものように市場の中にある食堂で

美味しい朝ごはんを食べたかったんだけど

親父がそう言うから仕方ない

回った通りの道順で親父を案内

「あそこのおばちゃん」

「あのおっちゃん」

親父と共に、一人一人にお礼を言っている間に時間が過ぎ

その日の朝飯は抜きになるハメに・・・

後から考えると

その時に貰った金額は

多分ですが、8〜10万になっていたかな・・・・と

一万円


なので

番長がお年玉を貰った最高額の年は

その時になります

街中に活気があって

その後、やがてバブルが訪れる

まあ

昭和の一コマ

懐かしい思い出です

ちなみに番長の事務所は今日から仕事

大晦日まで業務だったので

元旦だけゆっくり休ませて貰いました