親不孝者の番長は

車で一時間程の距離にもかかわらず

仕事を言い訳に

ほとんど実家に顔を出さない

商売人の両親も

「商売が順調なのがなにより」

と、愚痴一つ言わず

たまにしか行かないのに歓迎してくれる

そんな実家へ先日

本当に久しぶりに顔を出した

おかんは相変わらずで

あちこちに出かけまくっているそうな

親父はというと

これまた相変わらず

愛犬と共に隠居生活を過ごしている

暫く話をしていて

ふと見た親父の手は

以前と比べたら皺だらけではあるけれど

60年、寿司を握り続けてきただけあって

他の老人とは違い

柔らかそうでツルツルだ

いわゆる力強い親父の手ではないけれど

これが寿司を握り続けてきた

親父の手です

帰って、自分の手を

まじまじと見つめてみた

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まあ、ショボいわ…

まだまだだな

いつか

これが番長らしい

男の手だといえるような

味のある手になれたらいいな

さてと

明日も朝早くから学校の講義をして

夕方から夜まで尾行実習をしたら

最終の新幹線で東京入りです

商売人の年度末は3月

新年度は4月

他の経営者は売上などの

数字の目標をたてるのだろうけど

番長は自分が求める

優しさ、強さというものを

追求していきたい

なので

地味に頑張るさ