走行中の電車内で、喫煙を注意した男子高校生を暴行し、重傷を負わせた事件。

「なぜ誰も助けなかった?」「どうしてすぐ通報しなかった?」などと指摘されているようですが、初めて見た本物の狂気を孕んだ暴力を目の前にして、身を挺して助けられる人がどれくらいいるのだろう?

助けた人がいなかった結果は誰も責められないことではないだろうか。

ただ、すぐに110番通報をしたのか?の部分については問答無用で通報すべきだったでしょう。

110番通報したことがない人にとっては躊躇すべき様々な考えがあるかもしれませんが、もしすぐに通報しなかったのであれば、それはちょっと違うように思います。

110番通報に限らず、人は経験したことがないことを前にすると、自己保身を含めた余計なことを考えてしまいます。

それは理解できることなので、個人的には小学生くらいに学校で通報のシュミレーションなどを行っておくと良いと思います。

電車内で犯罪をみかけらた何をするべきなのか?

110番通報をしたらどういう対応なのか?

何を聞かれ、何を話せばよいのか?

どれくらいの時間が必要なのか?

不利益は生じるのか?

など、仮にでも学んでおけば余計なことを考えずに正々堂々と通報できるようになるのではないでしょうか?

人工呼吸やAEDなども講習などで体験したことがある人でなければ、とっさに行うことができません。

それと同じように110番通報も疑似体験しておけば、とっさにできるようになると思うのです。

犯罪を起こせばすぐに周りの人が通報するのが当たり前の国となれば、今回のような正義感を持つ方が悲劇の被害者になる事件が少しでも減らせるのではないでしょうか。

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