旧優生保護法下での強制不妊訴訟が最高裁で争われることになるというニュースを見て心を痛めています。

というのも、家業が飲食店であったことから、子供の頃より住み込みで働いていた女性がその対象となっている可能性が高いからです。

同じ屋根の下、飲食を共にしていた家族同然の彼女。

体を悪くして入院していたところまでは聞いたのですが、ご姉妹が健在だったこともあり看病される方がいたことから、お任せしたままになっていました。

そうしたところ、いつの頃だったか忘れましたが、ある機関から電話があり彼女のことを聞かれました。

私が親族ではなかったことから詳しくは話してもらえませんでしたが、旧優生保護法下での強制不妊問題に関してのことであるとピンときました。

ご姉妹が面倒をみていることを話して、ご姉妹のことを含めた個人情報に関することはそちらで知らべて連絡をして下さいと電話を切ったのです。

本人もご姉妹もすごく良い人で、国からお金を貰おうなどといったことは夢にも思わないでしょう。

また本人はこのことを理解していないし、説明しても理解しないと思います。

ただ、口には出さなくても「悔しかった」「寂しかった」と感じていたことだけは、一緒に生活していたからわかります。

それでも個人的には、その時はどうであれ、人権上も人道上も間違ったことをしてしまったのであれば、謝罪だけはしてあげて欲しいと心から願います。

国がいけないことをしてしまったことに対して謝るのに、時効なんてないのです。

存在してはいけないのです。

知らない政治家がきて、「ごめんねお婆ちゃん。」と言えば、本人は「良いよ。」と答えることを私は確信しています。

いろいろな人が絡んで、ややこしくなっているかもしれませんが、国はこういった部分に心のない対応をしてほしくないと切に願うのです。

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