盗聴器の発見調査を業務として行っているからとは思いますが、探偵社にはスマートホンの盗聴に関する相談が時々寄せられます。

盗聴器による電波盗聴とスマートホンの盗聴(乗っ取り・マルウエア・スパイアプリなど)との違いを丁寧に説明するようにはしているのですが、困ったことに3割程度の方がここと探偵社に切れてきます。

具体的には、スパイアプリは完全に否定した上で、「業務として盗聴対策をしているのに断るとは何だ!」的な攻撃が最も多く、後はウイルスについての講釈を延々としてくる方も少なくありません。

「そこまでお詳しいのであれば、ウイルス対策ソフトや初期化はされてみましたか?」といった返事をしたが最後、火に油を注ぐ結果となってしまいます。

なので、無難に終わらせる為に、「知識がなくとすいません。」と、返すことにしています。

知識をお持ちの方であればおわかりと思いますが、盗聴目的でマルウエアを使用した乗っ取りをする犯罪者集団はまずいません。

お金にならないからです。

盗聴の可能性があるとすれば、浮気を疑ったパートナーが浮気調査アプリやスパイアプリを無断で仕込んだ可能性くらい。

この相談ケースでは99%盗聴などされていません。

なので、この時点で断る探偵社がいかに親切か普通に考えられる方であれば理解できるはずです。

何せ1円もお金を貰っていないわけですから。

悪徳探偵であれば、もっともらしい知識を並べて「調べましょう!」とお金を取るだけです。

生きにくい世の中でストレスが溜まることはあるでしょうが、心がやられてしまっては人生がつまらないものになるだけです。

スマートホンの盗聴も、電波盗聴を除けば理論上は可能ですが、まず考えて欲しいのは「誰が?」「何のために?」です。

秘密の諜報部隊が機密情報や関係者を洗い出すためであれば理解できますが、見知らぬ人や近隣の住民が興味本位でというのはまず考えられません。

勤務先の会社の誰かがの線も犯罪性を考えると無いでしょう。

スマートホンを入手することなく、ピンポイントにターゲットのスマートホンへマルウエアを仕込むのは簡単ではありません。

そのことだけは理解されてください。

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