探偵社には「妻に子供を連れ去られるかもしれない」との相談が少なくありません。

これまでの経験則から、最善の防衛策は「先にお子様を確保する以外に防ぐ方法がない。」というのが現実です。

ただし、相談者の多くは「そんなことは子供が可哀想すぎてできるわけない」とお答えになります。

この言葉の裏には様々な思いがあるのでしょうが、切ないほどに正義で道徳的な言葉です。

そして、本当に子供を連れ去られて、途方に暮れることになることがあるのも、また事実。

プロの探偵として、せっかく相談に来られた方のお役に立てなかったことを悔やむ瞬間でもあります。

それとは別に最悪のケースは、卑劣極まりない夫に子供を連れ去られ、親権を取られてしまった女性の事案です。

自分のお腹を痛めて産んで、全てを捧げて大切に育ててきたのにどうして?

切ないという言葉で表せないほど悲しい現実を突きつけられます。

事情を知らない周りの人には「子供を捨てた女の風上にもおけない人間。」「自分なら何があっても子供を手放さない。」と冷たい言葉を投げかけられる。

否、投げかけられなくとも、そう思われているのではないかと考えてしまう。


妻に子供を連れ去られた夫と、夫に子供を連れ去られたた妻を比べた時、どちらが辛い人生かというと、圧倒的に妻が不憫な人生を過ごすことになるのも、また現実です。

子供の連れ去りだけでなく、悪意をもって親子を切り離すようなことは法律によって禁止されることを切に願います。

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