近年、妻による子供の連れ去り別居(実子誘拐?)被害が数多く発進され、国会議員の参加を含め、大きな社会問題化しようとしています。

子の連れ去り別居は、探偵社にも数多く寄せられる相談であり、被害を受けられている方の苦悩を間近で見聞きしいている身として、早期の制度設定なり法改正の必要性を切に感じています。

それと、これまでに何度も書いてきたことですが、妻による子供の連れ去り別居が大きくクローズアップされる中、親権確保を目的とした夫による妻の追い出しも大きな問題であると皆に知ってもらいと思っています。

両方が悲しく辛いことであるのは間違いありません。

ただ、子供と離れ離れになった離婚後(別居後)の生活を想像してみてください。

妻に子供を連れ去られた夫の生活への、全ての事情を知らない周囲の対応は、同情するか無反応、もしくは本人が招いた結果だと思われていることが大半です。

それに比べ、夫に追い出された女性への反応はというと、事情を知らないのだから「子供を捨てた女性失格の人物」「母親なのだから何としても子供を手放すべきではなかった。」と思われることが増えるのです。

これはキツいです。

一般の方は、「弁護士に相談するなどすれば子供をとられないでしょ。」と思うかもしれませんが、事はそう簡単ではないのです。

私も同類の案件を何度も経験していますが、追い出しの経緯において打てる手は極めて乏しく、追い出し後においても対応策がほどないのが現状なのです。

確かに打てる法的手段はあるにはありますが、実効性については疑問符があるものばかりです。

その結果の、周囲からの冷ややかな目と厳しい言葉ですので、これは本当にきついです。

さらに追い討ちをかける法律で認められた養育費の支払いがあるのです。

子供を奪われた女性が、月に一回、二ヶ月に一回、子供の顔を見たいがために働いたお金を支払うという無慈悲さは、聞いていて切なくなります。

だからこそ、声を大にして言いたいのは、子供の連れ去りと追い出しをセットにした法改正を早期に進めていただきたい。

たとえ共同親権になったところで、監護権は残り、自由に子供に会えるかは別の話しです。

監護権を決める場はフェアでなければなりません。
どちらかに優越的立場があるような出来レースではあってはいけないのです。

母による子供の連れ去り